空き家をなくして 子供たちが元気に暮らす街に
いわき市の人口は1995年に36万人をピークに減少をはじめ、2022年にはついに33万人を割ってしまいました。今後、日本全体の人口は減少を続け、人の住んでいない空き家が、日本各地に増えていくことが予想されます。
いわき市が発表した第二次空き家等対策計画によると、現在、市内には3713件の空き家があるそうです。空き家の所有者にアンケート調査をしたところ、約7割が60歳以上となっており、高齢化によって住宅の保持が難しくなっていることが分かりました。
また、新耐震基準が導入された昭和56年よりも以前の建物が7割を占めており、老朽化によって建物に住めなくなっているケースも多く見受けられます。
相続されずに放棄された物件も8割を占めており、いわき市内の空き家は今後も増えていくと思われます。
空き家が増えることは、地域の活力の低下につながります。空き家が増えた地域では、道路や水道などのインフラの維持が難しくなっていきます。人口減によって、スーパーや銀行、病院などの撤退も相次ぎます。
新しい世帯が増えないために、子どもの数が減少し、幼稚園や小学校がなくなると、さらに地域の衰退は加速していきます。街に住むのは高齢者ばかりになり、不便な生活を強いられることから、その高齢者も街から出ていくようになります。
一方で、所得が上がらず、広い一戸建てに住めない世帯が増えており、そのような世帯が空き家となった中古住宅に引っ越してきてくれれば、再び、地域は活気を取り戻すことができます。
中古住宅は価格も安く、敷地も広くて立地が良い住宅が多くあります。一昔前に比べて住宅のリフォーム技術が向上し、保険制度も充実しており、新築の一戸建てよりも安く、良い条件の住宅が若い世代に提供できるようになりました。
志賀塗装には、グループ会社で中古住宅専門店「わが家」があります。いわき市を中心に1000件以上の物件を用意し、お客様の要望に応えたリフォームを施したうえで、中古住宅を販売しています。
この事業をはじめた理由は、塗装業を通じて、いわき市内に空き家がどんどん増えていく光景を目の当たりにしたからです。十分に住める住宅が、そのまま放置されて空き家になっていくのは、住宅に携わる一人の人間として、やはり耐えられない思いがありました。
私たちは住宅修繕のプロ集団として、まずは「できること」から始めて、いわき市の活性化に貢献していきたいと思っています。