今すぐやったほうがいい 修繕対策5選
マンションやアパートの管理ミスによる事故が後を絶ちません。定期的な修繕を怠ったことで、タイルの落下事故や水漏れのトラブルなどが発生し、住民から裁判で訴えられるケースも増えています。
今回はいわき市や郡山市の大家さんが放置しがちな5つの管理ミスについて解説したいと思います。
一つ目は排水管・排水管の点検です。給水管が錆びると給湯器の水が出なくなり、不完全燃焼を起こす恐れがあります。場合によっては一酸化炭素中毒の事故にも繋がることがあるので、給排水管の点検はマメに行ったほうがいいでしょう。
特に水圧が弱まったり、赤水が出てしまったりしたら要注意です。古い水管の場合、20~30年で錆びが発生してしまうので、早急に塩ビ製の給排水管に交換することをお勧めします。
二つ目は外壁タイルの点検です。左官職人の腕が未熟でタイルが落ちたり、品質が悪くてタイルそのものが落ちたりするケースが多々あります。外壁の状況は素人では劣化の見分けがつきません。早めに専門業者にチェックしてもらい、タイルの目地を充てんして事前に落下防止の手はずを取ったほうがいいでしょう。
三つ目は建物の端っこの部分の点検です。鉄筋コンクリートの建物は地震や道路の揺れを、建物そのものを揺らすことで外に力を逃がす構造になっています。そのため、建物の被害は最小限にとどめることができますが、外壁などには亀裂が入りやすく、特に建物の端っこや角は剥がれやすい構造になっています。
建物の角の部分が落下し、通行人に直撃したら、それこそ命の問題に関わってきます。最近はいわき市内や郡山市内でも小規模な地震が頻繁に起きているので、建物の一部が危険な状態にさらされている可能性があります。
四つ目は天井の点検です。雨水が建物内に侵入し、天井の鉄筋の柱を錆びで太らせてしまうと、コンクリートを押し出して天井の崩落を招く可能性があります。早急に点検を行い、問題があれば、爆裂補修で対応することをお勧めします。
最後は防水対策です。放置すると下の階にまで被害が及び、家電製品やパソコンなどを水浸しにして、場合によっては高額な賠償金を支払わされることもあります。建物の構造にもよりますが、15年に1回は建物の防水対策の修繕は行ったほうがいいでしょう。
これらの5つの点検を大家さんが心がけることで、大事故を未然に防ぐことができます。マンションやアパートに「人が住む」ということは、その人の命を守ることも大家さんの仕事になります。大事故が発生する前に、事前の点検や修繕を行うことをお勧めします。