女性の利用者を増やす 低コスト修繕策
入居者を増やす最も効果的な方法は、女性に好まれる物件にすることです。女性に気に入られると、男女両方がターゲットになって市場は広がりますし、女性のほうが部屋を丁寧に利用してくれるので、大家としても物件を効率よく回すことができるようになります。
一方、女性は男性と比較して部屋選びの条件が厳しく、契約に持ち込むことが難しい一面があります。建物の外観、部屋の雰囲気、セキュリティや日当たりの良さなど、男性だと「別にいいや」と思うことも、女性は厳しくチェックするため、古い物件や手入れが行き届かない物件は、すぐに候補から落ちてしまいます。
女性に好かれる物件はいわき市、郡山市には少なく、そのような女性向けの物件をしっかりプロデュースすれば、地域で独り勝ちする物件を運営することが可能になります。つまり、女性向けの物件こそが、収益性の高いアパート、マンションの運営に直結する修繕策になるのです。
女性の入居者を増やしたいのであれば、1階の部屋を気軽に借りられる修繕を行うことです。女性は防犯上の理由で1階に入居することを敬遠します。「ここなら1階に入居しても大丈夫」と思われる修繕を施せば、必然的に女性の入居者は増えることになります。
手っ取り早い対策としては、1階に高めのフェンスを設置することです。部屋の中が簡単に見られてしまう物件は女性が最も敬遠する条件のひとつです。カーテンを1日中締めっぱなしにしなくてはいけないので、生活する上でも不便なことが増えてしまいます。フェンスの代わりに木を植える大家さんもいますが、夏場は虫が湧いてしまい、逆にクレームになるケースがあります。極力、劣化しない人工物のフェンスを設置することをお勧めします。
少しコストはかかりますが、扉をオートロックにすることも、女性の入居者を増やす施策になります。ただし、後付けでカメラ付きのインターフォンの設置まで行ってしまうと、コストをかけた割には、そこまで入居者の満足度は高まりません。予算を抑えるのであれば、オートロックの設置のみで入居者の満足度は十分に上げられます。
エントランスのポストのチラシ対策も女性の入居者を増やす施策になります。チラシが溢れ出ていると、「この物件には管理人が滅多に来ない」と思われてしまい、第一印象から敬遠されてしまいます。
しかし、ポストが整理整頓されていれば、エントランスの見た目のイメージも良いですし、不審者も警戒して、その物件には不用意に近づかなくなります。
もし、部屋を修繕する機会があれば、「かわいい」「素敵」と一瞬で思わせるリノベーションを施すことをお勧めします。「こういうマンションで暮らしたい」「お洒落に生活したい」と思わせる部屋作りが、女性の入居者の増加に繋がります。
特にいわき市や郡山市の場合、入居者は不動産屋さんに平凡な部屋ばかりを見せられるので、デザイン性の高い部屋を見せられると、女性は即決に近い形で契約するケースが多いです。入居率の高い物件は、女性に好まれるリノベーションに成功しているところです。次回、部屋を修繕する機会があれば、女性の入居者を意識したリノベーションをすることをお勧めします。